ダイジェスト
お金と心理でその月に調べたお金の心理学研究を短く振り返ります。新しい記事は書かず、公開済みの記事をまとめ直したものです。
2026年10月号
- セールで買いすぎたら、どう立て直す?「得した額」ではなく「払った額」で数え直す手順と研究 — セールの後は「払った額」で数え直し、返品できる物を期限つきで確かめ、残す物は使い切る順番を決める。中国の学食の実験では、割引を受けた人の食べ残しの割合が30.6%と、受けない人の24.9%より多かった。
- リボ払いの残高と貯金、両方ある?手数料と利息を比べる計算表と、手元に残す額の決め方 — リボ残高と貯金を両方持つと、手数料と利息の差だけ損が出る。1年の差を出す表と、手元に残す額を先に決める表を用意した。豪州の大手銀行ではカード利用者の23%がこの状態だった。
- 貯金を崩してしまったら、どう立て直す?使った理由の仕分けと「新しいスタート」の日から再開する研究 — 使った理由を「急な出費」「収入が減った」「使いすぎ」に仕分け、区切りの日から「〇円貯める」形で再開する。米国の大学職員6,082人の実験では、誕生日や春の始まりで示すと積立を増やす人が増えた。
- ご褒美買い・ストレス買いのくせに気づくには?買う前の気分と「言い訳」を書き残す、1週間の振り返り表 — ご褒美買いやストレス買いのくせは、買う前の気分と理由を1週間書き残すと気づける。悲しい気分の人は水筒に約2割高い値段をつけた実験、不安や落ち込みとネットの買い物の調査など4つの研究から振り返り表を作った。
- 投資の「自信過剰」や「損したくない気持ち」に気づくには?記憶・値動きの見方・暴落時を振り返る8つの質問 — 投資の自信過剰や損を嫌うくせは、記録を見ながら8つの質問に答えると気づける。米国の投資家は市場平均を平均13.0ポイント上回れると見込み、日本の19万件超のデータでは自信が実力を上回る人ほど急落時に売っていた。
- 見栄や付き合いの出費を確かめるチェック表と、1年でいくらの計算表。「誰に見せる?」「SNSの直後?」を数える — 払う前に7項目のチェック表で場面を数え、1年分の計算表で見栄の上乗せ分を出す。支払いが友人に見えると払う額が平均0.44ドル変わった実験、SNSを5分見ると目立つロゴを選びやすくなった実験から作った。
- 「お金が足りない」不安を確かめるチェック表と、3か月の見通し表。研究で使われる5つの質問から作った — 足りない感を測る研究の5つの質問をチェック表にし、先の支払いを並べる見通し表を添えた。足りない感が1点強いと高い借り方のオッズが10.0%高かった米国の調査も紹介。
- ギャンブルやガチャ、のめり込んでいない?研究で使われる質問票PGSIの9項目で振り返る — 研究でよく使われるPGSIの9項目を0〜3点で答えて振り返る表。日本で1.7%に問題のあるギャンブルがあると推計され、ガチャへの支出とも結びついていた。
- お金の不安で追い詰められたら、何から立て直す?書き出す・連絡する・相談する、の手順と研究 — 心の不調と結びつくのは借金の額より「心配」だった。書き出す・期日前に連絡する・公的な窓口に相談する、の順に進める。
- セール品を買う前のチェック表と計算表。「元の価格」は本物?「2個で○円」は本当に得? — 「2個で○円」の札で売れた数は19.5%増えた。元の価格の根拠・1個あたりの得・使い切れるかを確かめる表と計算表。
- 見栄や付き合いでお金を使いすぎたら、どう立て直す?「隠す出費」が借金を増やす研究と、今日からの手順 — 借金を知られたくない人ほど割り勘で多く払い、相談を避けていた。書き出す・上限を決める・1人に話す、の順で立て直す。
- キャッシュレスで使いすぎていない?カード・スマホ払い・後払いのくせに気づく9つの質問 — キャッシュレスの使いすぎは、明細を見ながら9つの質問に答えると気づける。カード払いの脳の研究、10万人超のカード利用の調査、後払いと気分の調査をもとに作った。
- セールで買いすぎないための工夫は?「買わなかったら、そのお金で何をする?」と考える研究 — セールで買いすぎないためには、「買わない」を「そのお金を別のことに使う」と言い換える。米国の5つの実験で買う人が平均62.8%から47.8%に減った研究から、4つの工夫を整理した。
- 衝動買いしそうなとき、買う前に確かめるチェック表。空腹・気分・「今だけ」と、1年でいくらの計算表 — 空腹、落ち込み、時間制限は衝動買いを増やす方向に関係していた。買う直前に使える6項目のチェック表と、予定外の買い物の年間額を出す計算表を研究から作った。
- 見栄や人との比較で買いたくなる気持ちは、どう落ち着かせる?感謝・自分への思いやり・気持ちの整理を試した3つの研究 — 人と比べて買いたくなる気持ちは、感謝を書く、自分に思いやりを向ける、気持ちに名前をつける練習で弱まる可能性がある。3つの介入研究から今日できる形に整理した。
- 衝動買いを後悔したら、返品する?使う?迷いを長引かせない決め方と、後悔の研究 — 衝動買いを後悔したら、返品できるかを確かめ、期限を決めて「返す」か「使う」かを選ぶ。取り消せる状態が続くと満足しにくい研究と、通販の返品ルールを整理した。
- リボ払いを使いすぎたと気づいたら、何から立て直す?返済の順番と、相談が遅れやすい理由の研究 — リボ払いの使いすぎに気づいたら、残高と手数料を確かめ、新しい利用を止め、返済額を上げる。借金の相談は平均14.6か月遅れるという研究と、公的な相談先も整理した。
- ストレス買いを、お金のかからないご褒美に置き換えるには?「もし〜なら」の計画と15分の早歩きの研究 — ストレス買いは「もし〜なら、こうする」と前もって決める計画で置き換えやすくなる。メタ分析と15分の早歩きの実験から、続く置き換え方を整理した。
- 衝動買いのくせがある?研究の質問票で振り返る、ふつうの衝動買いと「やめられない買い物」の違い — 衝動買いのくせは研究の質問票を参考にした表で振り返れる。買い物依存の目安(7項目中4項目以上)と、成人の約4.9%という調査結果も整理した。
- 見栄や人との比較でお金を使っていない?研究の質問票から作った8つの質問 — 見栄や比較でお金を使っているかは、研究の質問票を参考にした8つの質問で振り返れる。比べる傾向と物質主義の関係(r=.60)も整理した。
- セールだから買っていない?「お得」に動かされているかに気づく7つの質問 — セールに反応する傾向は質問票で測られ、値引きで買った物ほど無駄にしやすい実験結果もある。研究の項目を参考に、気づくための7つの質問を表にした。
- ネットの衝動買いを減らすには?研究からわかった、今日からできる5つの工夫 — ネットの衝動買いは、セール表示や楽しく高ぶった気分と結びついていた。通知を切る、支払いに一手間を足すなど、研究に沿った5つの工夫を整理した。
2026年9月号
- 現金よりカードで使いすぎるのはなぜ?支払いの痛みの研究 — クレジットカードは現金より「支払いの痛み」を感じにくく、MITの実験では入札額が最大約100%高くなった。
- なぜサブスクを解約できないのか?保有効果と現状維持バイアスの研究 — 保有効果と現状維持バイアスにより、401(k)の自動加入実験では加入率が2倍以上になった。
- 貯金アプリより「先取り貯金」が続くのはなぜ?自動化の研究 — Save More Tomorrowプログラムでは貯蓄率が3.5%から13.6%に上昇。口座を分けるだけでは効果が出ないことも確認された。
- お金の使い方で幸福度は変わるのか?お金と幸福の研究 — 「他人のために使うと幸せになる」という通説は追試で揺らいだ一方、寄付・経験・教育への支出は7カ国調査で一貫して高い幸福感と関連していた。
- 家計簿が続かないのはなぜ?記録の負担を減らす研究 — 悪い知らせほど確認を避ける「ダチョウ効果」が原因の一つ。自動通知に切り替えるだけで超過引き出しが4〜19%減った実験も。